「侍女の素囃子と硝子風呂」

「侍女の素囃子と硝子風呂」

鳶魚の随筆に「侍女の素囃子と硝子風呂」(『三田村鳶魚全集』第二巻所収)という読み物があり、筑後久留米の城主九代目有馬頼徳のエピソードが紹介されている。それによると頼徳は、

「ビードロ(ガラス)で造った浴槽を居間に据え、裸の侍女を浴槽の中に入れて、それを見ながらチビリチビリとやっていた」

とある。この殿様と裸の侍女に肉体関係がなかったとはとうてい思えないから、殿様はビードロ風呂の裸女を見ながら感興を高めていたのだろう。

「混浴と日本史」下川耿史 筑摩書房 2013