Kindle Unlimited で読了

| タイトル: | フェイクドキュメンタリーの時代 |
|---|---|
| 出版種別: | 書籍 |
| 作者: | 戸部田誠 |
| 出版社: | 小学館(小学館新書) |
| 発行日: | 2024-10-06 |
| 購入日: | |
| 読了日: | 2025-11-03 |
| 管理番号: |
Kindle Unlimited で読了
日本のフェイクドキュメンタリー手法を用いたテレビ番組についての本。
2000年代以降におけるフェイクドキュメンタリー手法を用いたテレビ番組を網羅的に取り上げ、実際に制作者への取材などから一連のフェイクドキュメンタリー作品がどのような意図で作られ、日本のテレビ番組の中でどのような位置づけ、意味を持つのかを解き明かし、テレビ番組における虚実について考えさせるもの。
かなり読み応えのある内容で、日本のフェイクドキュメンタリーを考える上での基本図書となるだろう。
序章
テレビとフェイク
第1章
衝撃(現代テレビ・フェイクドキュメンタリーの形を作ったファーストインパクト~『放送禁止』シリーズ(2003~2006、2008、2017))
第2章
拡張(ドキュメンタリーの幻想を破壊する“フェイク”~『森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつく」』(2006)
「お笑い」の本懐を守るための“フェイク”~『ぜんぶウソ』(2009)/『とんぱちオードリー』(2014)
ドラマのリアリティラインを上げる“フェイク”~『タイムスクープハンター』(2008、2009~2014)
フェイクドキュメンタリーホラーブームの原点~『日本のこわい夜~特別篇 本当にあった史上最恐ベスト10』(2005))
第3章
特異点(“フェイク”をメジャーシーンに押し上げた本気のイタズラ~『山田孝之』シリーズ(2015、2017)
世間を歓喜させたデタラメでべらぼうな“フェイク”~『TAROMAN岡本太郎式特撮活劇』(2022~2023))
第4章
新時代(最先端の映像表現で生まれた新しくも懐かしい“フェイク”~『CITY LIVES』(2023)
不気味な“フェイク”が「いま」を映し出す~『このテープもってないですか?』(2022))
終章
フェイクの行方(“フェイク”が予見するテレビの未来~『ニッポンおもひで探訪』(2023)
特別対談 『さよならテレビ』〓方宏史×『放送禁止』長江俊和)
あとがき
フェイクドキュメンタリー(的)テレビ番組年表 2003‐2024・8
参考文献