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ザ・ウォッチャーズ

タイトル:ザ・ウォッチャーズ(原題:THE WATCHERS)
国:アメリカ
公開年:2024年
視聴:2024-10-28 - U-Next
監督: イシャナ・ナイト・シャマラン
脚本: イシャナ・ナイト・シャマラン
出演: ダコタ・ファニング / ジョージナ・キャンベル / オルウェン・フエレ / アリスター・ブラマー / オリヴァー・フィネガン

A・M・シャインの小説「The Watchers」を、M・ナイト・シャマランの娘、イシャナ・ナイト・シャマランの監督・脚本で映画化したもの。イシャナ・ナイト・シャマランにとって初となる長編作品。父親のM・ナイト・シャマランもプロデューサーとして参加している。

舞台はアイルランドで、ベルファスト郊外の動物園にオウムを届ける途中、森の中で道に迷ったダコタ・ファニング演じる主人公が森の中で出会った3人の男女とともにウォッチャーと呼ばれる謎の存在により森の中に幽閉されるというホラー。

森の中にぽつんと存在する主人公らのセーフハウスとなるコンクリート製の防空壕のような建物は異質な存在で、壁の一面がマジックミラーになっており夜な夜な森の奥から出てきて外から主人公等の姿を観察するウォッチャーの姿は主人公達からは見ることができないという設定は如何にもシャマラン(父)が好きそうだが、全体のテイストとしては2018年のヨン・アイビデ・リンドクビストの小説を映画化した「ボーダー 二つの世界」に近い。

ウォッチャーの姿を見てはいけないというルールが作中で示されるので、そのまま最後までウォッチャーの姿は見せないままなのかと期待してたら、中盤でそうそうにその姿を見せてしまうのはちょっとガッカリ。ただ、立ち上がったときのその異形感はなかなかのもの。

シャマラン(娘)の脚本と演出は長編デビュー作としてはかなり手堅い印象。ただラストに一捻りあるのは良いけど、アレで主人公のトラウマが克服されるというのはちょっと強引な気がしないでもない。