ofellabuta

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  • 空想映像文化論

    オタク第1世代である筆者が、自身の経験をベースに60年代から70年代にかけての「アニメ」や「特撮」がまだ「テレビまんが」として一括りにされていた時代を振り返り、「アニメ史」や「特撮史」といったジャンル限定の視点では見落とされてしまいがちな、アニメも特撮もない交ぜの状況から生まれてきたサブカルチャーを「空想映像文化」として捉え直そうという試み。

    これはもう、実際にリアルタイムで体験してきた世代にしか書けない内容。

    表紙は安彦良和による描き下ろしの「宇宙戦艦ヤマト」

    序章 「アニメと特撮」の分断を越える「空想映像文化」 

    第1部 「テレビまんが」の定義と誕生前夜
     第1章「テレビまんが」とは何か?
     第2章「特撮文化」と「怪獣ブーム」
     第3章 昭和の歩みと「テレビまんが」誕生前夜

    第2部 60年代と第1次怪獣ブーム
     第4章「テレビまんが」とキャラクタービジネス
     第5章 2人の“神様”と「第1次怪獣ブーム」
     第6章「第2次怪獣ブーム」の前史『サイボーグ009』

    第3部 70年代前半と第2次怪獣ブーム
     第7章 1970年前後に起きた映像業界の大転換
     第8章「等身大変身ブーム」の時代
     第9章「テレビランド」の誕生とメディアの変化
     第10章「ロボットアニメブーム」の萌芽

    第4部 ロボットアニメブームから『ヤマト』誕生、そして第3次怪獣ブームへ
     第11章 ロボットアニメブームの正体
     第12章 出版が価値を創出した「第3次怪獣ブーム」
     第13章「第3次怪獣ブーム」の限界点
     第14章「ヤマト世代」のクリエイターたちの時代

    終章 「空想映像文化」の未来に向けて

    あとがきと謝辞