備 考:
何ものにも縛られないための政治学 権力の脱構成』KADOKAWA 2018年7月を新書化にあたり改題。
アナキズム流の「自由」とは「無支配」とはを説いた本。
栗原康らしい乱暴かつリズミカルな文体は読んでいて楽しい。
この本に取り上げられているようなアナキストは皆魅力的だが、現代社会においてアナキズムは無責任なアジテイターとして意外の立ち位置があるのか良く判らない。
本書の中で狩猟採集民の暮らしを賞賛しているが、現実問題として現在の人口を狩猟採集でまかなえる訳ないし、ごく少数の集団がコミューンとしてそのような暮らしを行うことは可能かもしれないが、それってカルトと何が違うのとか、スクワッティングや略奪も奪われる側の視点が決定的に欠けているのが現代人としてはどうしても気になる。略奪される街のパン屋や雑貨屋は決して資本家ではないだろう。
