ofellabuta

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  • 現代思想入門

    現代思想=20世紀フランスのポストモダン思想の入門書。デリダ。フーコー、ドゥルーズ+ガダリの思想を中心に精神分析との関連を含めて極めて平易に判り易く解説した入門書。
    自分はデリダやドゥルーズを背伸びして読んでいた30年前にこういう本があればなぁという印象。

    昔読んだ、デリダやドゥルーズの内容はもうすっかり忘れてしまっていたけど、今、改めてポストモダン思想に触れてみると、意外にも今の自分の考え方、物の見方、認識などその多くの部分が「ポストモダン思想」の影響を強く受けていることに今更ながら気づく。

    ポストモダンもとうの昔に過ぎ去りそれなりの批判もある現在において、改めて意識したその影響が良いものなのかそうでないのか自分では判らないが、そういう時代を過ごした自分にはそのようなものの捉え方や考えが身に染みついているし、気にも入っている。

    それこそが老害であるという気もするが、実際、老人に近づいているのは事実であるから仕方なし。

    付録の「現代思想の読み方」ぶっちゃけまくってて面白い。

    はじめに 今なぜ現代思想か
    第一章 デリダーー概念の脱構築
    第二章 ドゥルーズーー存在の脱構築
    第三章 フーコーーー社会の脱構築
    ここまでのまとめ
    第四章 現代思想の源流ーーニーチェ、フロイト、マルクス
    第五章 精神分析と現代思想ーーラカン、ルジャンドル
    第六章 現代思想のつくり方
    第七章 ポスト・ポスト構造主義
    付録 現代思想の読み方
    おわりに 秩序と逸脱