ofellabuta

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    雑誌「スペクテイター 48号 パソコンとヒッピー」の内容を書籍化したもの。

    60年代〜70年代のヒッピームーブメントとパソコン黎明期の関係についてマンガで解説したもの。
    マンガで読みやすいという点はあるが、良くも悪くも教科書的というか元ネタ本を適当に切った張ったしただけという印象。
    終盤、ジョブズとウォズが Macintosh を開発したみたいな記述があるが、ウォズって Macintosh の開発に参加してたっけ? そもそも Macinths はジェフ・ラスキンが立ち上げたプロジェクトだし、Lisa を失敗作の一言で済ませているのも何だかなぁという感じ。

    そもそも、当時のカルチャーを体現していたのはジョブズよりウォズの方だろうし、リチャード・ストールマンとGNU、フリーソフトウェア思想に関して全く触れていないのも疑問。

    1章 コンピュータとヒッピーを結びつけた『ホール・アース・カタログ』
    2章 ターニング・ポイントだったヴェトナム戦争
    3章 LSDとコンピュータは同じツールだ
    4章 サンフランシスコ・バークレーは学生運動とヒッピー文化発祥の地
    5章 コンピュータはソ連とアメリカの冷戦で成長した
    6章 「ハッカーは遅れてきたビート族、初期ヒッピーカルチャーと同じ人種だ」
    7章 「人民のためのコンピュータ」と言う思想が生み出された
    8章 パソコンは人と人がつながるための有用な道具だ
    9章 アルテアの衝撃。ミニ・コンがビートルズを唄った日
    10章 ハイ・テク時代のトリックスターがハッカーだった
    LAST CHAPTER もっと共生的に。人間とパソコンの関係
    RE-THINK われわれはスローなギークになれるか?(原作者による考察)