文法や標準ライブラリの解説ではなく、章ごとに設けられたデータ構造やIOといった基本から、自作や外部ライブラリの利用、テストや並列処理といったテーマを、小さいながらも実際に機能するプログラムの開発を通じて学習するというスタイル。
小規模な開発ではあまり使われないであろう機能などは割愛されているし、Rsutでの鬼門ともいえる所有やライフラインの話はさわり程度。逆にいえば、この本で解説されているレベルのプログラムにおいて、それらのことが問題になることは少ないということなのだろう。
入門書として最初の一冊としてはどうかと思うが、基本的な文法書を読んだあとの2冊目として、実際にコードを書き始めるにあたってのガイドブックとして良く出来た内容。
ただ、最終章のエンジニアの採用面接に関する章は必要なのだろうか?