目 次:
まえがき
第1章 ネット怪談と民俗学
共同構築としてのネット怪談──きさらぎ駅
民俗学とはどのような学問か
画像から生まれる── スレンダーマン
アメリカ民俗学の「伝説」概念
ネット怪談はネタなのか──「怪談」と「ホラー」
平成令和怪談略史
第2章 共同構築の過程を追う
二〇〇〇年代初頭までの状況
心霊スポットから怪村へ
2ちゃんねる── 多種多様な怪談の展開
ネット怪談と田舎と民俗学
台湾の「赤い封筒」と因習系の衰退?
第3章 異世界に行く方法
異界と異世界
異世界を考察する
異世界に行ってみる
現実感のありか
第4章 ネット怪談の生態系──掲示板文化の変遷と再媒介化
怪談サイトの生態系
インターネットを、日本を越える
ネット怪談の特徴を逆手に取る──記録は消えても記憶は残る
話者としてのインターネット老人会
第5章 目で見る恐怖──画像怪談と動画配信
超常的イメージのメディア
クリックベイト
逆行的オステンション
怖いことをするのを見る──心霊スポットと実況配信
第6章 アナログとAI──二〇二〇年代のネット怪談
古い映像、記憶に残る映像
バックルームの始まり
バックルームの展開
恐怖に物語はいらない?
あとがき
注
参考文献
怪談索引