Note:
90年代、常光徹らにより大ブームを巻き起こした「学校の怪談」を現代の視点から読み解くインタビューと論考集。
自分ら世代からすると90年代なんてついこの間という感覚だが、学校をはじめとする子供らを取り巻く環境は大きく変わっていて、当然、そこで流布される怪談や噂などもその在り方は変容を余儀なくされているのだなぁとしみじみ実感。
しかし、本書の編・著者である吉田悠軌をはじめ、一柳廣孝、廣田龍平、朝里樹らの仕事は本当に面白い。昔、小松和彦の「異人論」や「憑霊信仰論」を読んだときの高揚した気分をまた味わえるとは・・・