はじめに
プロローグ - 不思議な患者さん
料理をし始める幽霊
検査の結果
脳神経疾患と怪談の関係
第1章 - 寝入りばなや睡眠中に現れる幽霊 ~語りかけてくる、触ってくる~
ナルコレプシーの主症状──突然の眠気、金縛り、入眠時幻覚
コラム① ナルコレプシーの病態機序
「浮遊する首」の幻覚
コラム② 片頭痛とろくろ首
金縛りについて
入眠時幻覚を悪化させる睡眠障害、特に断眠
落語によく登場する幽霊
幽霊はなぜ夏の夜によく出てくるのか
別れを告げにくる幽霊
第2章 - 道ばたに現れて車に乗り込んでくる幽霊 ~高速道路催眠現象~
車に乗り込んでくる幽霊の出現機序
何らかの行動中に体験する幻覚
山の中の迷い家や桃源郷
「神隠し」の真実は?
「一過性全健忘症(TGA)」と「一過性てんかん性健忘症(TEA)」
「ここはどこです、私はなんでここにいるのですか」
テレポーテーション体験
彼らに何が起きたか
コラム③ 短期記憶と長期記憶
第3章 - 深夜の闖入者 ~レム睡眠行動異常症・ノンレム睡眠パラソムニア~
レム睡眠行動異常症(RBD)──夢を見ながら動き出す
ノンレム睡眠パラソムニア(NRP)──いわゆる夢遊病
RBDとNRPが連続して起こる?
落語に出てくるRBD
第4章 - 子供にだけ見える! ~若年者がよく経験するありありとした幻影~
なぜ子供に純粋視覚型幻覚が起きやすいのか
ありありとした幻覚が見える病気1:シャルル・ボネ症候群
ありありとした幻覚が見える病気2:レビー小体型認知症
純粋視覚型幻覚はどのような機序で現れるのか
成人が体験した例 ハードウェアの障害とソフトウェアの障害
第5章 - 人類は高次脳機能が発達したことで幽霊を見るようになったのか?
高次脳機能とは
体外離脱現象の再現
着衣失行──服と自分の身体の位置関係がわからなくなってしまう
人類にいつ、どのようにして認知機能の変化が起こったのか
認知革命
高次脳機能と幽霊
エピローグ - 怪談の3分の2は神経学的に説明できる
地下鉄サリン事件と超常現象
怪談を分類する
国による幽霊の違い
私たちはゴーストバスターではない
怪談についての疑問を考察する
おわりに
謝 辞
参考文献