ofellabuta

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  • ウィザードリー日記

    1987年、当時すでに還暦を過ぎていた矢野徹が、安田均の「SFファンタジィゲームの世界」を読んで感銘を受け、NECの8bitパソコン「PC-8801」を購入、ウィザードリーにハマり、やがてその関心はパソコンやコンピューター技術一般へと広がっていく日々を記した日記。

    ふと思い出して読み返したくなり、何十年かぶりに再読。書かれたのは1987年でPC98が隆盛を極めつつある時分だが、まだPC88など8bit機も元気があった時代。ウィザードリーがやりたくてPC88を買った矢野徹がゲームだけではなくPCそのものにハマっていく過程は当時を知る自分には懐かしい。

    今、読み返すとウィザードーリー世界の妄想がちょっとキモかったり、現在の基準でみると著作権意識がちょっと怪しかったりする部分を今の読者が許容できるか微妙なところだが、ITという言葉がまだない時代のリアルなIT事情を知るにはうってつけの本ではある。

    まえがきにかえて
     一九八七年一月四日(日)
    フォーマッティングができないぞ
    ウィザードリィに、いざ出陣
    大魔術師を倒すまで
    ゲームをすれば、世界が広がる
    ウィザードリィ城の大パーティ ウィザードリィは進化する
    究極のゲーム、その名はMS-DOS
    とうとう98がやって来た
    ファースト・アニヴァーサリイ
    さらば、ウィザードリィ城

    解説 - 風見潤