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    通常の生命が持つDNA、アミノ酸に対して鏡像異性体のDNA、アミノ酸で構成された生命を人為的に作りだそうという鏡像生命学のガイドブック。

    鏡像生命学そのものや、その基底技術となる分子から細胞を一から製造する技術、鏡像生命学に対する倫理的問題などをエッセイやコラム、はては鏡像生命学をテーマにした短編SF小説を介して解説するというちょっと変わった構成の本。

    現時点で実現されていない鏡像生命が実現された場合、社会や人との関わりにどのような影響があるのか?という部分をSF作家に小説として書かせることで具体的なビジョンを提示するという手法は面白い。

    もちろん、鏡像生命という学問そのものも大変興味深い。

    「はじめに」藤原慶
    「螺旋を左に、ハンドルを右に」柞刈湯葉
    「鏡像生命とは何か」藤原慶
    「SFで踏み出す鏡像生命学の世界①」 茜灯里、チョン・ソヨン、長谷川愛、藤原慶 「Dワールド」八島游舷
    「均衡線」麦原遼
    「細胞を創る研究」髙田咲良
    「乙姫なんかじゃない」茜灯里
    「科学者の自治をめぐって」見上公一
    「ウィクラマシンゲによろしく」瀬名秀明
    「宇宙における鏡像対称性」山本直希
    「SFで踏み出す鏡像生命学の世界②」 茜灯里、柞刈湯葉、大澤博隆、瀬名秀明、長谷川愛、藤原慶、麦原遼、八島游舷
    「あとがき」大澤博隆

    順番 タイトル 著者 説明 ページ数
    1 螺旋を左に、ハンドルを右に 柞刈湯葉
    2 Dワールド 八島游舷
    3 均衡線 麦原遼
    4 乙姫なんかじゃない 茜灯里
    5 ウィクラマシンゲによろしく 瀬名秀明