Note:
Kindle Unlimitedで読んだ。
比嘉姉妹シリーズ 長編第2弾
読むと四日後に死ぬという小説を読んでしまった編集者と彼を救おうと奔走する野崎と比嘉真琴らのパートと、その小説の内容のパートが交互に進むという構成。
作中でも直接言及されている「リング」をかなり意識した作品。ホラーでありながら、呪いの謎を解くというミステリ小説的な要素に主軸を置く作品。「物語」によって呪いが伝播するが、「物語」そのものには意味がなく、「物語を知る」という手続きが呪いを生むという点が面白い。
ラストのどんでん返しも意外性と爽快感があって良い。でも高層マンションの住民全員巻き添えにしての解決は酷いがホラー小説ならアリか。