Note:
Kindle Unlimited で読んだ。
比嘉姉妹シリーズを含む短編集。
表題作で書き下ろしの「などらぎの首」は高校時代の野崎が主人公で、旧友がかつて体験したという「などらぎの首」に関する怪異の謎を解明するという話。横溝的な因習村ミステリとしての解決を示した上で超常ホラーとしてのどんでん返しを持ってくるという凝った構成が面白い。
一方、「学校は死ぬの匂い」は比嘉美晴が主人公の体育館のキャットウォークからの投身自殺を繰り返す幽霊の謎をめぐるオーソドックスなホラーだが、その理由が悲しくも良い。