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昭和エロ本 描き文字コレクション

昭和40年代、新樹書房が発行していたエロ雑誌「漫画Q」にて描き文字を手がけていたレタリング職人、橋本慎一氏のエロ本見出しレタリング集とインタビュー本。
ライターの藤木TDC氏による解説と「ティーンズロード」や「GON!」などで知られる編集者比嘉健二氏のエッセイも収録。

今ではほぼ失われてしまったと言って良い、エロ雑誌の手書きレタリング集。扇情的なテキストに見合うよう意匠を懲らした手書き文字は当時のエロ本特有の雰囲気を作り上げていた重要な要素で、今見てもそこに独特の魅力を感じる人は多いと思う。

あと、比嘉健二氏がエッセイで取り上げている、デザイナー、イラストレーターのあい竜太郎という人物。寡聞にして知らなかったがとても気になる。

本書で解説を書いている藤木TDC氏が、2001年にまんだらけ出版より発行された「別冊あかまつ 戦後セクシー雑誌大全」にエロ本における描き文字について記事を書いていて橋本慎一氏へのインタビューも掲載しているが今では古本で探すしかないので、新刊で今でも買える本書は昭和のエロ本を知る上での貴重な一冊といえる。

縦書き部

縦書きタイトル編
新樹書房「漫画Q」目次エロ挿絵集
橋本慎一氏 インタビュー
藤木TDC 解説

横書き部

横書きタイトル編
比嘉健二「あい竜太郎」
編者発行者 解説