ofellabuta

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  • はたらかないで、たらふく食べたい 「生の負債」からの解放宣言

    アナキズムの研究者で大杉栄や伊藤野枝の評伝などでも知られる栗原康の「はたらかないで、たらふく食べたい」を読了。著者らしい語り口のエッセイ。

    言ってることは無茶苦茶で、アナキズムというより駄々っ子の暴言のようだが、同時に自由とは斯様であるべきとも思う。「自由とは何をやってもよいということではない」的な優等生的な言説には自分も辟易する。

    人間全員が大杉栄だったらあっというまに人類絶滅だとは思うが、大杉栄のような人間を許容できない社会もまたつまらない。素朴なアナキズムが現代社会に通用するとは思えないが、現代のアナキストがどのような考えでいるのか知りたい。

    キリギリスとアリ ―― はたらくこと馬車馬のごとく、あそぶこと山猿のごとし
    切りとれ、この祈る耳を  ―― 耳切り一団
    3・11になにをしていたか? ――とうとう江戸の歴史が終わった
    豚小屋に火を放て ―― 伊藤野枝の矛盾恋愛論
    甘藷の論理 ―― うまい、うますぎる!
    地獄へ堕ちろ ―― ヘイトスピーチか、それともスラムの念仏か
    他人の迷惑かえりみず ―― 心得としての高野長英
    お寺の縁側でタバコをふかす  ―― 大逆事件を旅してみれば
    豚の足でもなめやがれ  ―― もののあはれとはなにか?
    大杉栄との出会い ―― 赤ん坊はけっして泣きやまない
    ヘソのない人間たち  ―― 夢をみながら現実をあるく
    反人間的考察 ―― 歴史教科書としての『イングロリアス・バスターズ』
    豚の女はピイピイとわめく  ―― 老荘思想の女性観
    だまってトイレをつまらせろ ―― 船本洲治のサボタージュ論