はじめに
1章 海獣学者の汗まみれな毎日
山積みのオットセイとの出合い
いざ、オットセイの「はく製」づくり決行!
標本は博物館の命
「鯨骨スープ」の臭いにまみれる
海の哺乳類は体重がハンパじゃない
大型クジラは内臓も破格の大きさ
ストラソディソグは突然に
調査後の温泉施設で異臭騒動
私たちの異臭が思い出に変わる日
再び海へ戻った”変わり者”たちに学ぶこと
コラム 科学博物館の特別展ができるまで
2章 砂浜に打ち上がる無数のクジラたち
シロナガスクジラとの遭遇
一生に一度あるかないかのチャンス
赤ちゃんクジラの胃からプラスチック
クジラは爆発する
「ヒゲクジラ」と「ハクジラ」
ラクして餌を取る!?ヒゲクジラ
謎に包まれたハクジラを追う
歯があるのにイカを丸飲みするクジラ
シャネルNo5はマッコウクジラのニオイ?
クジラの謎はさらに深まる
14頭のマッコウクジラが打ち上げられた日
調査が叶わない、そんなときもある
全国の砂浜に眠り続けるクジラたち
コラム クジラの骨格標本は1頭あたり1000万円!?
3章 ストランディングの謎を追う
ストランディングって何ですか?
ストランディングマップからわかること
なぜクジラは海岸に打ち上がるのか
調査には一流の道具を使うべし
外貌調査で原因を探る
内臓の調査は"超ガテン"作業
調査現場の必需品
幼稚園児に即席「クジラ教室」
日本と海外のストランディング事情
もしも海岸でクジラを見つけたら
コラム 女性研究者は大きいものに萌える?
4章 かつてイルカには手も足もあった
イルカは「かわいいクジラ」である
手はヒレに、足は無くなる
魚のコスプレをした哺乳類
イルカの泳ぎの速さの秘密
超音波」で周囲の情報をキャッチする
イルカやクジラの内臓は丸っこい
愛されキャラの"スナメリ"が教えてくれること
「マスストランディング」はなぜ起こるのか?
"小さな殺し屋クジラ"「ユメゴンドウ」
流氷に閉じ込められた12頭のシャチ
ようこそ、シャチの「お見合いパーティー」へ
ライダーハウスのごはんとカメに癒やされる
コラム 科博のレジェンド「渡邉さん」
5章 アザラシの睾丸は体内にしまわれている
アザラシ、オットセイ、セイウチはお仲間
メスは強いオスしか眼中にない
水族館のショーは「アシカ科」の独壇場
水中生活により適応した「アザラシ科」の生態
セイウチはメスにも牙がある
野生アシカの群れは凄まじく臭う
赤ちゃんの生き残り作戦(ペンギンの場合)
オホーツクとっかりセンターのアゴヒゲアザラシ
ラッコは陸上でほぼ歩けない
コラム 科博の画伯「渡邉さん」
6章 ジュゴン、マナティは生粋のベジタリアン
「人魚伝説」に異議あり!
ジュゴン、マナティの主食は「かいそう」
ラクに水中を浮き沈みできる秘密
じつは「ゾウ」に近いジュゴンとマナティ
フロリダで出合ったマナティ
華やかな観光地の陰で起きていること
ジュゴンの標本調査.in プーケット
タイの研究者カンジャナさんのこと
「田島さん、沖縄でジュゴンが死んだので・・・・・・」
ただならぬプレッシャーの中、死因を探る
ステラー海牛はなぜ絶滅したか
コラム 絶滅危惧の解剖学者たち
7章 死体から聞こえるメッセージ
「死体が好きなんですか?」と聞かれて
死因につながる一筋の道を全力で探す
海洋プラスチックが見つかるとき
環境汚染物質「POPS」の脅威
「胃は空っぽ」のクジラの謎
人と野生動物が共存できる道とは
おわりに
参考文献
ストランディンの連絡先