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  • 日本ホラー小説史

    終戦後から現代に至る日本のホラー小説の通史。
    約240ページの本文に詰めに詰め込んだという感じの情報量。その密度の高さに驚くがもうちょっとページ数多くても良かったのではないだろうか。全体的に駆け足感があり、もうちょっと詳しくと思う箇所が(特に時代が下り現代に近づくほど)いくつもあった。 新書のため紙幅が限られるというのであれば前半の1945年〜70年代に関する記述は既存の類書に任せて、80年代以降の現代ホラーに絞るという手もあったのではないだろうか。

    とわいえそれは自分が古いものに馴染みがあるからそう思うだけで、若い読者にはむしろ80年代以前の情報の方が新鮮なのかもしれないので一概にはいえないか・・・

    はじめに
    序章 日本ホラー小説前史
     ホラーか、それとも怪談か
     英語圏におけるホラー小説の定義と歴史
     駆け足で辿る日本ホラー小説前史(古代から近世まで)
     駆け足で辿る日本ホラー小説前史(開国から終戦まで)

    第1章 ホラー小説の曙
     1945~50年代
      「宝石」創刊と江戸川乱歩
      画期的なホラー小説ガイド「怪談人門」
      探偵小説として書かれた戦後ホラー
      死者への思慕戦後の幽霊小説

    第2章 高度成長期におけるホラーの展開
     1950~60年代
      無二の盟友ー紀田順一郎と大伴昌司
      恐怖文学セミナー設立と“恐怖への旅”
      ミステリブームと奇妙な味”
      空飛ぶ円盤と日本SFの黎明

    第3章 幻想と怪奇の時代に
     1960~70年代
      異端文学ブームと荒俣宏の登場
      日本初の怪奇幻想文学専門誌、創刊
      終末観とオカルトブーム
      各方面で花開いた日本的なホラー

    第4 ホラー黄金期の到来
     1980~90年代
      狂騒のスプラッター映画ブーム
      伝奇バイオレンスの作家たちとホラーバッシング
      キングとモダンホラーの時代
      鈴木光司『リング』とホラージャンルの確立
      世紀末ホラー黄金時代

    第5章 停滞期から令和のホラーブームへ
     2000~20年代
      平成期の怪談文芸ルネッサンス
      多様化と拡散の2010年代
      現代ホラーの新しい波
      モキュメンタリーとホラーの未来

    おわりに
    関連年表
    主要参考文献