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  • 紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人

    2020年の第18回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受作。
    著者の歌田年は元ホビージャパンの編集者という変わり種。

    自称「紙鑑定士」の主人公が畑違いの「模型」が手がかりの失踪人調査を請け負ったことから殺人事件に巻き込まれるという話。
    紙鑑定という面白い設定ながら、肝心の「紙」が事件に殆ど関与せず、ほとんど模型メインなのはタイトルに偽りありという感じだが、『このミステリーがすごい!』大賞応募時の原題は「模型の家、紙の城」で「紙鑑定士の事件ファイル」というタイトルは書籍化にあたり次回作へのシリーズ化を狙った商売上の理由で付けられたとのこと。

    作中で披露される紙の蘊蓄も興味深いが、模型に関する蘊蓄はさすが元模型専門誌の編集者だけのことはある。あまり模型が小説の題材に上がることはないので、模型好きとしてはそれだけでテンションがあがる。