ofellabuta

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  • 休み時間の過ごし方

    著者が2009年から2011年にかけて西日本の公立中学校で実地調査した当時の中学生たちが休み時間をどのように過ごしていたのかの調査記録。元々は著者の博士学位論文を書籍化にあたり再構成したもの。

    本の中でも触れられているが、教師でない人間が長期にわたり現代の中学校で実際に生徒とともに過ごしての調査というのはかなり貴重なのではないだろうか。

    調査が行われた2010年前後は時代的に携帯小説ブームのさなかで書籍化された携帯小説を読む女生徒が多かったとのことだが、自分が中学生だった80年代初頭は学校で休み時間に活字の本を読むような生徒はほとんどいなかった記憶があるので、ブームであったことを差し引いても時代の差を感じる。まったく知らなかったが90年代以降、小中学校では「朝の読書運動」なる運動が普及しており多くの学校が始業前に読書時間を設けており活字の本への忌避感は少ないのかもしれない。

    大学ノートにラノベ風のリレー小説を書いているグループの話も出てくるが、2010年代でもノートに手書き?という気がしたが、スマートフォン普及以前の中学生ならそんなものか。教室でオタクな会話をすることが憚られ廊下で集まっているとのことで、2010年になってもオタク趣味がまだスクールカーストの下層であったことが判る。

    はじめに

    第1部
    「休み時間の過ごし方」の発見
    第1章 「休み時間の過ごし方」という主題
    第2章 フィールドの背景と調査の過程
    第3章 学校に集まる人びとへの幾つかの関心:先行研究について
    第4章 「休み時間の過ごし方」を見る方法

    第2部
    「休み時間の過ごし方」の探究
    第5章 学校の中でケータイ小説を読むこと
    第6章 学校の中で物語を編むことについて
    第7章 学校の中で「リーダー」になれること、「凡人」であること。
    第8章 本編の終わりに

    第3部
    学校現場におけるメディア環境を知るための補論
    第9章【補論1】
    学校の中の書籍とメディアミックスについて
    第10 章【補論2】
    当時、渚中学校ではどんな本がどのようにして読まれていたのか
    第11 章【補論3】
    渚中学校における文化受容について

    あとがき
    参考文献