ofellabuta

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  • 被差別のグルメ

    著者の上原善広は自ら被差別部落出身であることを公表しているジャーナリスト。知らなかったが、いろいろ毀誉褒貶のある人らしい。
    文中では被差別部落のことを一環して「路地」と記載されているが、これは中上健次に習ったものらしい。浅学なはらそのような呼称があるとは知らなかった。

    内容的には1章の路地の食文化を扱った部分は流石に読み応えがあるが、2章移行のアイヌや沖縄に関する部分はご当地グルメレポートの域を超えたものではないかなぁ・・・
    アイヌや琉球の食文化というのは差別と まったくの無関係とはいえないだろうが、差別云々以前に元から独自の文化を持つ民族な訳で、その食文化を語るうえで被差別部落や在日朝鮮人とは少し違うものがあるのではないだろうか。

    はじめに

    第一章 路地
     アブラカス/本場アメリカのソウルフード/路地料理のチェーン化/日本人と牛肉食/
     路地のホルモン料理/煮て食べていたホルモン/サイボシ/ヘットの活用法/更池食堂/
     失われた食文化「ヒシ」/玉味噌と焼き菜/犬猫料理/ゴシドリ

    第二章 アイヌ料理
     東京のアイヌ料理店/アイヌ系日本人/今も生きるアイヌの伝承/二風谷で食べた料理/
     屈斜路湖の丸木舟/アイヌ料理のフルコース/阿寒湖畔/知床ブーム/「ポロンノ」の料理

    第三章 北方少数民族の料理
     悲劇の民族/最後の生き残り/「オロチョンラーメン」考/チェホフの記録/日本側の記録/
     ニブフとウィルタ/サハリンの旅/北海道での北方少数民族/サハリンでの食事/ニブフのデザート

    第四章 沖縄の島々
     神々の住む島/島差別/近くて遠い島/久高島を歩く/イラブーを捕る/イラブーの燻製作業/
     イラブー料理の作り方/イラブーの味/遠くて近い島・粟国島/ソテツ地獄/粟国島を歩く/
     ソテツの実/ソテツ味噌の作り方/タンナー料理

    第五章 焼肉――在日と路地
     ステーキ派と焼肉派/韓国人とホルモン/在日特権/焼肉のルーツ/日韓の牛肉食/
     ホルモンと「放るもん」/焼肉はソウルフード

    あとがき