著者の上原善広は自ら被差別部落出身であることを公表しているジャーナリスト。知らなかったが、いろいろ毀誉褒貶のある人らしい。
文中では被差別部落のことを一環して「路地」と記載されているが、これは中上健次に習ったものらしい。浅学なはらそのような呼称があるとは知らなかった。
内容的には1章の路地の食文化を扱った部分は流石に読み応えがあるが、2章移行のアイヌや沖縄に関する部分はご当地グルメレポートの域を超えたものではないかなぁ・・・
アイヌや琉球の食文化というのは差別と まったくの無関係とはいえないだろうが、差別云々以前に元から独自の文化を持つ民族な訳で、その食文化を語るうえで被差別部落や在日朝鮮人とは少し違うものがあるのではないだろうか。
