「テリファー 終わらない惨劇」 デイミアン・レオーネ 2022 アメリカ
U-NEXTで 2022年のアメリカ映画「テリファー 終わらない惨劇」（原題：TERRIFIER 2）を観た。
2016年のアメリカ映画「テリファー」の続編。
前作のラストで何故か生き返った殺人ピエロ「アート・ザ・クラウン」が再び人を襲うというスラッシャー映画。前作同様、80年代ホラー映画リスペクトなオールドスタイルな映像はそのままにゴア度はマシマシという血みどろ映画好きには満足度の高い内容。現在の目ではややチープに見えるゴア表現が良いし、前作同様、主人公が満身創痍の血みどろになるまで痛めつけられる展開も健在。監督・脚本のデイミアン・レオーネの悪趣味は、今回ヒロインだけでなくヒロインの弟の子供までナイフで切りつけられるは、ムチでしばかれまくるはと酷い仕打ちに。ホラー映画でも子供が被害に遭うケースはあるけど、ここまでストレートに暴力を受ける場面を見せつけるというのは珍しいのではないだろうか。
前作同様、アート・ザ・クラウンは何も喋らず巫山戯ながら人を殺すだけなのだが、今作では普通の人には見えない謎のピエロ姿の少女（姿からすると殺人事件の被害者の霊？）やら、主人公やすでに作中では死んでいる設定の父親が夢の中でアート・ザ・クラウンの存在を予見していたりと超自然的な設定が幾つか付加されており物語的な展開の厚みを持たせようとしているが、個人的にはアート・ザ・クラウンは純粋に悪意だけの存在で行動や存在に何の意思も背景もない方が良いと思っているのでちょっとそこら辺の路線変更は残念なところ。
あと、単純に血みどろスラッシャー映画で上映時間が138分と2時間越えてるのは長すぎる。この手の映画は前作のように90分切るぐらいの尺がちょうど良い。
監督：デイミアン・レオーネ
脚本：デイミアン・レオーネ
出演：ローレン・ラヴェラ / エリオット・フラム / デヴィッド・ハワード・ソーントン
視聴：2024年10月04日 U-NEXTで視聴