「キャドー湖の失踪」 ローガン・ジョージ&セリーヌ・ヘルド 2024 アメリカ
U-NEXTで2024年のアメリカ映画「キャドー湖の失踪」を観た。
M・ナイト・シャマランが制作を務めたSFサスペンス物。
水位が下がり干上がりつつある湖を舞台に、行方不明の実父について口を閉ざす母と反りが会わず友人宅を止まり歩いている少女エリーの妹の失踪事件と、交通事故で母親を救うことが出来なかったことがトラウマになっている男が平行して描かれ、同じ湖が舞台という以外に何の接点も持たなかった二つの出来事が、映画も後半に差し掛かろうとした頃に描かれるある超常現象を切っ掛けに一つの物語に収斂していく。
序盤、余計な描写が極力排除され観客が何が何だかよく判らないまま進んで行く演出は後半の謎解きのカタルシスに大いに貢献しているとともに、如何にもシャマランが好きそうな映画の時制に関する叙述トリックを巧く観客の目からそらすことに成功している。
大傑作と呼ぶにはかなり小粒な作品だが、良く寝られた演出と脚本に感心した。
「キャドー湖の失踪」(原題:CADDO LAKE)
2024 アメリカ
監督:ローガン・ジョージ / セリーヌ・ヘルド
脚本:ローガン・ジョージ / セリーヌ・ヘルド
出演:ディラン・オブライエン / エリザ・スカンレン / ローレン・アンブローズ / エリック・ラング / サム・ヘニングス
視聴:2024年10月23日 U-NEXTで視聴